フリーエンジニアに対して仕事を依頼する企業はあえて専門企業ではなくフリーエンジニアを選んでいる理由を持っている。費用が安くなりやすい傾向があるのは確かであり、費用削減のために選んでいることも珍しくはない。しかし、フリーエンジニアの働き方に着目してメリットがあるからと考えて依頼しているケースも増えている。仕事を依頼するときにはまず初期にヒアリングを行って、どのような仕事を求めているのかを打ち合わせするのが通常である。その内容をそのまま遂行するのが専門企業だが、それ以上を求めていることが多い点はフリーエンジニアはよく理解しておく必要があるだろう。

あくまで初期の希望なだけであってそれが必ずしも理想であるとは限らない。依頼をして仕事をしてもらう過程でより良い考え方が生まれてきて仕様変更を求めたいときもある。その際に柔軟な対応を取ってもらえる可能性が高いと考えられているのがフリーエンジニアの特徴と言えるだろう。自由な働き方をすることができるという特性から、大幅な変更に対しても対応力が高いと評価されているのである。

また、提言を求められていることもよくあり、様々な現場を経験してきたことを生かして、より良いシステムを作り上げるために斬新な発想を提示してもらいたいと考えている企業も多い。柔軟な対応力を持って仕事に従事し、斬新な提言を行うということがフリーエンジニアの役割として求められているものなのである。